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グラム・パーソンズの縁の地

2013-01-23

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皆さんは、グラム・パーソンズというミュージシャンをご存知だろうか? 1960年代に「ミスター・タンブリン・マン」や「ターン・ターン・ターン」という代表曲で有名なバーズに加入し、彼らの6枚目のアルバム『ロデオの恋人』でバーズにカントリー・ロックという新しいジャンルの音楽の要素を取り入れさせたミュージシャンで、その後アルバムが発売される前に、バーズを脱退し、バーズのメンバーだったクリス・ヒルマンとフライング・ブリトー・ブラザーズを結成し、2枚のアルバムをリリースした。 その後、ソロで2枚ほどアルバムを出すが、必ずしも商業的な成功は得られず、1973年9月、ロサンゼルス郊外にあるヨシュア・トゥリー国立公園近くのモーテルでドラッグ中毒死した。遺体は、彼のマネージャーたちによって、ヨシュア・トゥリー国立公園のキャップ・ロック(大きな花崗岩の一枚岩がまるで帽子のように大きな花崗岩の山の上に乗っている。)で荼毘にふされた。

パーソンズは生前、ローリング・ストーンズのキース・リチヤーズとも親交があり、よくキャップ・ロック近くでドラッグでハイになっては、UFOを探していたという。

そんな、グラム・パーソンズの縁の地を今回はご紹介しよう。

場所は、ロサンゼルスから車で約2時間半ぐらいのヨシュア・トゥリーという街にある。 途中、デザート・ヒルズ・プレミアム・アウトレットで有名なカバソンの街を通り過ぎ、大きな恐竜のオブジェやたくさんの巨大な風車などを目の当たりにする。 このあたりの州間高速道路10号線は、ティアーズ・フォー・フィアーズの名曲「エブリバディ・ウォンツ・トゥー・ルーズ・ザ・ワールド」のPVにも登場する。 そこから、62号線に乗り換え、29パームズ方面に行く途中にあるヨシュア・トゥリー・インでグラムは1973年9月19日、若干26歳という若さでこの世を去った。

ヨシュア・トゥリー・イン

下の営業時間が午後3時から8時と書いてある看板には、グラム・パーソンズ・スピリットと書いてあるのが分かる。

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グラムが亡くなった8号室。 今も多くのファン泊るため、いつでも満室状態だ。

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その8号室前には、ギターの形をしたグラムの慰霊碑が建てられている。

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グラムの遺体が荼毘にふされたキャップ・ロック。 大きな花崗岩の一枚岩が岩山の上にちょこんと、まるで野球帽のように乗っているのが分かる。

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このヨシュア・トゥリー国立公園を、グラムの曲をBGMにして走るととても爽快で、まるでグラムが生きていた60年代、70年代にタイムスリップしたような錯覚に陥る。

1987年のU2のアルバム「ヨシュア・トゥリー」のタイトルにもなっている神聖な木ヨシュア・トゥリーが立ち並ぶ広大な景色を眺めながら、グラム・パーソンズの縁の地を訪れ、ヨシュア・トゥリー国立公園を訪れてみるとまた音楽という違う観点から、アメリカの大自然を堪能できて、洋楽ファンにはたまらない思い出となるだろう。 途中には、レッド・ゼッペリンのロバート・プラントの1993年のアルバム『フェイト・オブ・ネイションズ』のシングル「29パームズ」は、ヨシュア・トゥリーの先にある小さな街29パームズの事を歌っている。(実際は「ブラック・ベルベット」が大ヒットしたアランナ・マイルズの事を歌っているらしい。)

という事で、今日は60年代~70年代の伝説のカントリー・ロックシンガー、グラム・パーソンズの縁の地をご紹介しました。近々、グラム・パーソンズ、U2、ロバート・プラント、ティアーズ・フォー・フィアーズなどの洋楽の要素を取り入れたジョシュア・トゥリー国立公園ツアーを掲載いたしますので、乞うご期待!