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音楽や映画で巡るジョシュアツリー国立公園ツアー

1987年にリリースされて、全世界でミリオンヒットを記録したU2のアルバム「ヨシュア・トゥリー」。そのU2のアルバムでお馴染のジョシュアトゥリーという名前の国立公園がロサンゼルスから約2時間半のところに存在する。

ジョシュア・トゥリーとは、ユリ科の仲間で、正式名称を「ユッカ・ビブレフォリア」と言い、この木が聖書のヨシュアが天を仰ぐ姿に似ているところから、中西部から来たモルモン教徒がそう名付けたそうだ。まさに、聖ヨシュアがモルモン教徒を約束の地(当時ゴールドラッシュで沸きに沸いていたカリフォルニア)に導いていたのだ。

ジョシュア・トゥリーは、他にも60年代後半から70年代前半にカントリー・ロックのパイオニアとして名を馳せたミュージシャン、グラム・パーソンズに縁がある。グラム・パーソンズはあの「ミスター・タンブリン・マン」や「ターン・ターン・ターン」でも有名なロサンゼルスのバンド、バーズのアルバム「ロデオの恋人」にも参加し、彼らに新風を与えた。そして、フライング・ブリトー・ブラザーズを結成して2枚のアルバムをリリースし、1970年代にはジャニス・ジョップリン、ザ・バンド、バディ・ガイとともに列車でカナダを回るツアーを行った。その後、ソロで2枚のアルバムを制作するが、商業的には成功せず、1973年9月19日、ジョシュア・トゥリーのモーテルで麻薬の過剰摂取により、享年26歳という若さでこの世を去った。ちなみに、ジミー・ヘンドリクス、ジャニス・ジョップリン、ザ・ドアーズのジム・モリソンは27歳で亡くなっている。

ちなみに是非グラム・パーソンが亡くなった部屋に宿泊されたいという方は、こちらでお部屋のご予約も可能で、一泊二日でのツアーも可能ですので、お気軽にお問い合わせください。夜な夜なグラム・パーソンズのギターが聞こえるパラノーマル現象も体験できるかもしれません⁉ 他にも、エミールー・ハリスの部屋やドノヴァン夫妻が泊まったドノヴァンスィートもカップルのためにご用意いたします。

グラム・パーソンズは惜しくも26歳という若さで、麻薬中毒でジョシュアツリーのモーテルで亡くなり、生前彼が「俺が死んだら、遺灰をジョシュアツリーにばらまいてくれ」と豪語していたそうで、それを信じていた当時のマネージャーが彼の遺体を故郷のニューオーリンズに運ばれようとしていたロサンゼルス空港から盗み出し、ジョシュアツリー国定公園まで運び、キャップロックの裏でガソリンをまいて、焼いたそうだ。このキャップロックの裏では夜な夜なパーソンズのギターの音が聞こえるとか⁉ その再現映画があるので、興味のある方は見てほしい。

ドアーズのジム・モリソンは自作の映画『ハイウェイ』で、ジョシュアツリーのあるモハベ砂漠をさまよったり、レッド・ツェッペリンのロバート・プラントはソロの曲で近くにある「29パーム」という街を歌っている。1989年にリリースして大ヒットした「ブラック・ベルベット」のカナディアンシンガー、アランナ・マイルズともうわさがあったロバート・プラントはこの時訪れたロサンゼルスで彼女と出会ったという。

名曲「ホテル・カリフォルニア」で有名なイーグルスは、彼らがジョシュアツリー国立公園でキャンプをしていた時に、一羽のイーグル(鷲)が天を優雅に飛んでいたのを目撃し、自分たちのバンド名をイーグルスと名付けたそうだ。彼らの1972年発表のファーストアルバム「イーグルス」のアルバムジャケットはジョシュアツリー国立公園のチョラ・サボテンの庭園でかの有名な写真家ヘンリー・ディルツによって撮影された。

他にもビートルズのジョン・レノン、フランク・シナトラ、サミー・デイビスJr.、アニマルズのエリック・バードン、ストーンズのキース・リチャーズ、ハリー・二ルソン、1970年代に「メロー・イエロー」をヒットさせたドノヴァン、U2のボノなどにも影響を与えている。もとポリスのボーカル、スティングも彼のソロの曲「デザート・ローズ」のPVをロサンゼルスからラスベガスに行く途中のモハべ砂漠で撮影している。

60年代に『メロー・イエロー』や『ハーディー・ガーディー・マン』のヒット曲で知られるスコットランドのアーティスト、ドノヴァンもジョシュアツリー国立公園に魅せられたアーティストの一人だ。彼はジョシュアツリー国立公園で、夜な夜なエイリアンが飛来すると信じていた。その影響でできたのが、『コズミック・ホイールズ』のアルバムだ。実際にこの世にエイリアンがいるかいるまいかは問題ではないような気がする。多分薬やアルコールでしらふではなかったとしても、この宇宙時代に宇宙への思いを抱くロマンスや創造はアーティストとして非常に進んでいたと思う。ロマンスを描けないアーティストなど、もうアーティストではないだろう。商業主義一辺倒のアーティストよりも、お金がなく無名でも、ジョシュアツリー近辺には本当の意味でのアーティストが少なからず存在するのである。ドノヴァンが、ドキュメンタリー映画のインタビューでその事を語っている映像があるので、ご覧ください。

1970年代にイギリスで結成され、”A Horse With No Name”のヒットで知られるアメリカというバンドの3枚目のアルバム「ハット・トリック」のアルバムジャケットは、ジョシュアツリー国立公園のコットンウッド・トレイルでヤシの木と山をバックにバンドメンバーの3人が並んで撮られている。

このジョシュアツリー国立公園の近くのランダースという町のジャイアント・ロックという巨礫に、ジョージ・ヴァン・タッセルという人がその昔家族で住んでいて、そこでUFOやエイリアンと交信していたという講演を開いたり、本を書いていた人がいたそうです。元ヴァン・ヘイレンのボーカル、サミー・ヘイガーも自伝で、エイリアンに拉致されたと証言しており、その経験がアルバム『5150』からのシングル曲『ラブ・ウォークス・イン』の歌詞に反映されています。

また、ジョシュアツリー国立公園内には無数のハイキングトレイルがあり、その中に無数の花崗岩の岩がごろごろしている。中には骸骨のような形をした岩があったり、ピンクフロイドの1994年のアルバム『ディビジョンベル』のアルバムジャケットの表紙にある顔のような岩もあったりと、ハイキングしていて色々な岩を色々な形に想像しながらワクワクと歩き続けられる。

ジョシュア・ツリー国立公園は、映画でもよく登場する。例えば『エルム街の悪夢』や『スクリーム』などのホラー映画で有名なウェス・クレイヴン監督の『サランドラ』と『サランドラⅡ』で大々的に登場している。他にも往年の女優パーバラ・スタンウィック主演の『人妻の危機』(1953年)、『ルート66』のジョージ・マハリス主演の謎の菌と戦うスリラー映画『ザ・サタン・バグ』(1953年)、『ラ・バンバ』のルー・ダイアモンド・フィリップス主演の『ルート666』、ブルーノ・デュモント監督のフランス映画『トウェンティーナイン・パームズ』、スタンリー・クレイマー監督の『おかしなおかしなおかしな世界』(1963年)などにも登場する。

このジョシュア・トゥリー国立公園ツアーでは、既存の国立公園ツアーにプラス、その地に縁のある音楽や映画のエッセンスを盛り込んだツアーにご案内いたします。

最低催行人数:

2名様から~。

ツアー料金:

ジョシュア・トゥリー国立公園を詳しくご案内いたします。

2名様でお1人様350ドル、3名様以上で、お1人様250ドル。

ツアー料金に含まれるもの:

日本語ガイド代、車両代、国立公園入場料。チップなどはお客様のツアーの満足度でよろしくお願いたします。

ツアー内容:

ロサンゼルスのホテルを午前8時出発。

80年代に大ヒットしたティアーズ・フォー・フィアーズの『ルール・ザ・ワールド』のPVをご覧ください。

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オアシスの『スーパーソニック』のPVで登場する恐竜たち。

80年代に人気を博したガールズバンド、ザ・バングルスのスザンヌ・ホフスのミュージックビデオ『レイニング』にも恐竜たちやパームスプリングスのウィンドファームが登場します。

途中デザートヒルズ・プレミアム・アウトレットやインディアン・カジノがあるカバゾンの町や80年代に一世を風靡したイギリスのバンド、ティアーズ・フォー・フィアーズの「ルール・ザ・ワールド」のロケ地やオアシスの「スーパーソニック」のPVに出てくる恐竜のオブジェを横目にジョシュアトゥリーまで約2時間半走ります。

パーム・スプリングス・ウィンド・ファーム・・・パーム・スプリングスの町に入ると、たくさんの白い大きな風車が現れます。 あまりにもたくさんある風車たちに初めてみる方は圧倒されるでしょう!ちなみに、ここは浜崎あゆみさんの『Dearest』のPVで使用されました。遠い昔にはアメリカ横断ウルトラクイズでも登場しています。

パーム・スプリングスまでは10号線のフリーウェイで行きますが、そこからは62号線に乗り換えます。この62号線はトゥエンティナイン・パームズという町に続いておりますが、このトゥエンティナイン・パームズは90年代にレッド・ツッぺリンのボーカル、ロバート・プラントがソロで出した曲『トゥエンティナイン・パームズ』のテーマになった街で、PVにも登場します。

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ジョシュア・トゥリー・イン・・・1973年9月19日、グラム・パーソンズはこのモーテルの8号室で麻薬の過剰摂取によりこの世を去りました。 グラム・パーソンズは決して商業的に成功したわけではないのに、世間の潮流に惑わされず、自由奔放な彼の生き方に対する崇拝からだろうか、亡くなってから30年以上も経過した今日でも、ファンが絶えなくこのモーテルを訪れます。

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モーテル内の敷地には、彼を追悼する慰霊碑が置かれており、今でも彼を崇拝するファンの訪問が絶えません。

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そして、ようやくジョシュア・トゥリー国立公園の入り口に到着です。 こちらで記念撮影をしましょう。

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公園内を入ると徐々にジョシュア・トゥリーの木々が私たちを出迎えくれます。

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公園内にある「ヒドゥン・ヴァレー」はその昔、家畜泥棒がここに逃げて隠れていたところから、その名が付けられました。 ここで今日のお昼のフライング・ブリトーを食べます。

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そして、花崗岩(御影石)の岩山があちらこちらに現れてきます。

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キッス・チョコレート岩・・・画面左側にまるでキッスチョコレートのような形の岩がちょこんと乗っかっています。

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キャップ・ロック・・・おおきな花崗岩の一枚岩の上に、まるで野球帽(キャップ)のようにちょこんと乗っかった小岩。グラム・パーソンは、あのローリング・ストーンズにも多大な影響を与え、よくキース・リチャードとこのキャップ・ロックでドラッグでハイになって、UFOを探していたという伝説がある。 パーソンズの遺体は、マネージャーのフィル・カウフマンによって、ここキャップ・ロックで荼毘に付された。

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キーズ・ヴュー・・・標高1581メートルの高さから、パームスプリングなどの町が一望に見渡せます。 東の方に見えるコーチェラ・ヴァレーでは毎年4月に有名ミュージシャンなどが多数出演するコーチェラ・バレー・ミュージック・フェスティバルが行われます。

映画『レス・ザン・ゼロ』ではロバート・ダウニー・JR扮するジュリアンがラストシーンで、ジョシュア・トゥリー国立公園内で亡くなる。

skull rock

スカル・ロック(どくろ岩)・・・雨水の浸食によって出来上がった。どくろブームからか、ジョシュア・ツリー国立公園内では一番人気の観光スポット。

スカルロックはここジョシュアツリー国立公園内で撮影されたウェス・クレイブン監督のホラー映画『サランドラ』に出てくるマイケル・ベリーマンの頭に似ている。他にも、『ヒッチャー』などの映画で有名なロバート・ハーモン監督の短編映画『チャイナレイク』でもジョシュアツリー国立公園は登場する。1994年に国立公園に制定されるまでは、結構ホラー映画の撮影場所として使われていた。

ジョシュアツリー国立公園内のヒィドゥンバレートレイルの途中にあるインディアンの酋長の顔をした岩。
ジョシュアツリー国立公園内のヒィドゥンバレートレイルの途中にあるインディアンの酋長の顔をした岩。

ジョシュアツリー国立公園内に生息するチャックワラというイグアナの一種。なかなかお目にかかることはできない。

The Barber Pole、あるいはTelephone Poleなどと呼ばれているジョシュアツリー国立公園内で一番背の高いジョシュツリーの木。高さは約13メートル。